今宮戎神社

今宮戎神社は、大阪市浪速区恵美須西にある神社である。
創建は、600年に聖徳太子が四天王寺建立にあたり、同地西方の守護神としてつくられたという。
祭神は、天照坐皇大御神ほか四神が祀られている。
平安時代中期には、当社から宮中に鮮魚を奉献したことが記録されており、
また四天王寺の参拝者を目当てとし「浜の市」が開かれるに当たっては、「市の神」として、崇拝された。
この社は、難波津に近く、海の幸の献上や浜の市を通して、庶民との結びつきを強め、漁業の神である戎神への信仰と発展していった。
1945年の戦災で神社は焼失したため、1956年に本殿が復興された。
南海高野線、今宮戎駅下車徒歩1分。

十日戎

関西では正月十日を十日戎といい、西宮、京都建仁寺、大阪今宮、大阪堀川などの戎神社の祭りが行われる。
九日は、宵戎、十日は本戎、十一日を残り福といい、三日間に商売繁盛を願う参拝客でにぎわう。
祭では、カネ、太鼓、笛の囃子にのって「商売繁盛笹持って来い」の呼び声がかけられ、福娘が吉兆の福笹を授与する。
福笹は、はぜ袋、小判、米俵、ぜに枡、大福帳、鯛、末広などの縁起物がつけられており、
これを神棚に飾ると福を授かるという。
十日の本戎は、「ホエカゴホイホイ」の掛け声とともに、ミナミの芸妓をのせた「宝恵籠」が神社に到着する。



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