細川柱本トンネル(芋谷の手掘りトンネル)

細川柱本トンネル(芋谷の手掘りトンネル)は、和歌山県橋本市北部にある。
柱本側の入口に次の案内板がある。

細川柱本トンネル(芋谷(いもだに)の手掘りトンネル)
 この細川柱本トンネルは、生糸や葉タバコの一大産地であった隅田地域から、消費地や工場のあった大阪へ物資を運ぶ重要な産業道路であった隅田街道の道路改良事業として整備され、
明治時代中頃に開通し、荷車を引いた馬が通れることになったため、峠越えに比べ、多くの荷物を短時間で運べることで、橋本市の産業を支えた土木遺産です。
 現在は内部の崩落により通行止めとなっていますが、このトンネルは約100メートルの長さがあり、出入口の部分は石積みとなっていますが、
ツルハシやゲンノウなどを用い手作業で堀り進められたため、内部には今も石ノミのあとが残り「手掘りトンネル」と呼ばれ、地域の人々の生活道路として親しまれてきました。
  令和4年3月   柱本地域棚田協議会

紀見村郷土誌第13章人物誌 初代村長 岡貫一郎氏の項に次の記述がある。
ハ、隅田往来改修に関すること
隅田往来は元大阪往来と称し大字柱本より大字細川を経て隅田村に至り大和街道に接する村道なり。
本村道は幅員狭小所々に峻烈なる山坂を見 交通運搬上の至難言語に絶す。
氏 明治十五年有志と相計り改修の急務を立唱し同十六年二月起工、十七年三月改修工事を竣成す。
延長五千四百十七間にして其の工事費八千余円を要したり。
線路中 芋谷の隧道は本県に於ける隧道掘鑿の嚆矢(こうし)なりという。

南海電鉄高野線林間電都市駅からバスで紀見ヶ丘下車、徒歩30分。→ 細川柱本隧道 くるまみち



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