石神遺跡は、奈良県明日香村にある。
当地には、「石神」と呼ばれる水田があり、明治35年(1902)に石造須弥山石(しゅみせんせき)、明治36年(1903)に石人像が出土した。
ともに花崗岩製の噴水石で、国の重要文化財に指定されており、奈良文化財研究所飛鳥資料館に所蔵されている。
昭和11年(1936)に、石田茂作氏によって発掘調査が実施され、石組溝や石敷が見つかり、飛鳥時代の遺跡の存在が明らかとなった。
この遺跡は、「石神遺跡」と名付けられ、昭和56年(1981)から奈良国立文化財研究所(現、奈良文化財研究所)によって、本格的な調査が実施され、飛鳥時代全般にわたる重層した遺構群が発見された。
最も整備されたのは斉明天皇の時代(655-661)で、長大な建物で囲まれた長方形の区画が二つならび、大規模な掘立柱建物群や方形石組池がつくられた。
東北地方や朝鮮半島の新羅からもたらされた土器が出土していることから、日本書紀に記載のある「飛鳥寺西」に設けられた外国使節に対応するための饗宴施設、いわゆる「迎賓館」であったと想定されている。
近鉄南大阪線橿原神宮前駅からバスで、飛鳥下車徒歩1分。すぐ横に明日香村埋蔵文化財展示室の駐車場がある。
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