石山寺は、滋賀県大津市にある東寺真言宗の寺院である。
747年に聖武天皇の勅願によって、良弁(りょうべん)が開創したと伝えられている。
本堂(国宝)は、平安中期再建の内陣と、1602年に淀殿の寄進で増築された舞台造りの外陣からなる。
本尊の如意輪観世音菩薩は、安産、除厄、縁結、福徳の秘仏で、自然の岩盤そのものを削り整えた台座に安置されている。
この岩盤は、石山の名の由来である本堂前の硅灰石(天然記念物)と一体となっている。
東大門は、運慶、湛慶作の仁王像を配したもので、源頼朝が寄進したものである。
境内には、二重塔としては日本最古の優美な多宝塔(国宝)がある。
寺に伝わる石山寺縁起絵巻には、紫式部が参籠して、源氏物語を起筆したことが描かれている。→ 紫式部ゆかりの地
JR東海道本線石山駅下車、徒歩すぐの京阪石山駅から石山坂本線で石山寺駅下車徒歩10分。