神武天皇畝傍山東北陵は、奈良県橿原市にある。
神武天皇は古事記、日本書紀に伝えられ、初代の天皇とされる。
高天原から天津神(あまつかみ)の子として地上に降臨した瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の曽孫である。
神武という名は8世紀後半に贈られた中国風の諡号である。
古事記、日本書紀には、(1)若御毛沼(わかみけぬ)命、(2)神倭伊波礼毘古(かむやまといわれびこ)命、(3)始馭天下之天皇(はつくにしらししめずめらみこと)命などの名が記されている。
(1)は幼名、(2)は神聖な大和の国の由緒、(3)は初めて天下を治定したことを示す。
45歳の時、日向から瀬戸内海を東へ進み、難波に上陸して大和に向かおうとしたが、土地の豪族の軍に妨げられ、紀伊半島を迂回して熊野から大和に入って平定した。
辛酉の年(紀元前660年)の元旦、畝傍の橿原宮で初代の天皇の位についた。
そして媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)を皇后として、在位76年、127歳で没して畝傍山東北陵に葬られた。
神武天皇が崩御した4月3日には、橿原神宮で天皇の偉業を讃える神武天皇祭が行われる。
近鉄畝傍御陵前駅から徒歩5分。参拝者用の無料駐車場がある。