壽聖院は、京都市右京区にある妙心寺の塔頭である。
慶長4年(1599)、石田三成が父 石田正継の菩提寺として伯蒲慧稜(はくほえりょう)を迎えて創建した石田家の菩提寺である。
創建当時は、堀と土塀をめぐらせた広大な敷地に、金箔瓦を載せた堂宇が建つ石田家京都屋敷ともいうべき壮麗さであったという。
翌年の慶長5年(1600)、関ヶ原の戦いで石田三成の率いる西軍が敗れて、壽聖院も解体されたが、後に復興した。
かつての壽聖院の門が妙心寺北門として現存している。
現在の本堂は、創建当時の書院で、令和2年(2020)に約400年ぶりの大改修を終えた。
本堂と書院の内部は、絵師 村林由貴氏が描いた襖絵「稲穂に雀図」「風浪双鯉図(ふうろうそうりず)」「夏秋豊楽図」がある。
本堂前の庭園は、桃山時代を代表する絵師 狩野永徳の設計と伝わり、三成の主君 豊臣秀吉の戦勝の馬印「瓢箪(ひょうたん)」をモチーフに造られた瓢箪池を中心とした池泉式庭園である。
境内には、石田正継・三成父子ほか石田家一族の供養塔が建てられている。
寺宝として、石田三成が初代住職に袈裟を送ったときの自筆書状や、壽聖院の三世住職となった三成の長男 済院宗亨(さいいんそうこう)(石田重家)が石田家について記した「霊牌日鑑(れいばいにっかん)」などを有する。
JR嵯峨野線花園駅下車、徒歩8分。
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