鎌八幡宮 

鎌八幡宮は、和歌山県かつらぎ町の丹生酒殿神社社殿の南側にある。
もとかつらぎ町兄井の産土神であったが、明治42年(1909年)現在のかつらぎ町三谷の丹生酒殿神社に合祀された。
イチイガシの大樹をご神体としている。
天保6年(1835年)3月の仁井田好古撰「三谷荘兄居村鎌八幡記」によると、当社の神体は神功皇后が三韓出兵のとき用いたという幡と熊手(長さ4.1m、先に3本の鉤がある)で、
讃岐国屏風浦(現香川県多度津町)に佐伯八幡として祀られていたが、空海が高野山を開いた時ついてきたため、イチイの木を憑代として祀ったという。
幡と熊手は、「巡寺八幡」講の神体として永く高野山に祀られていたが、神仏分離により明治2年に兄井の旧鎌八幡宮に遷座し、明治42年に丹生酒殿神社に合祀された際、同社に納められた。
巡寺八幡のもう一つの御神体であった弓矢と鉾は、高野山の霊宝館に保存されている。
「三田荘兄居村鎌八幡記」を刻んだ石碑も丹生酒殿神社の社前に移されている。
無病息災、子宝、受験諸々の願かけのご祭神として鎌が打ち込まれている。
その願いが成就する時は次第に深く突き刺さっていくが、叶わぬ時は抜け落ちるともいわれている。
JR和歌山線妙寺駅下車、徒歩25分。



TOP PAGE  観光カレンダー
TOP PAGE  观光最佳时期(旅游日历)