学文路三叉路道標石は、和歌山県橋本市学文路にある。
この道標は、寶暦8年(1758)に建立されたもので、高野街道に建てられた13本の里程石(1857年)より100年前の建立である。
京大阪から高野山に至る高野街道は、紀ノ川を渡り清水、南馬場から学文路に入ると、村の中ほどで南に直角に折れる。
すると間もなく南進して高野山に向かう道と、西折れして慈尊院に向かう道に分かれる三叉路となっていた。
紀伊国名所図会にこの道標石が描かれている。
現在は交差点となっている南側に、北を向いて学文路三叉路道標石が建っており、次のように刻まれている。
(西面) 寶暦戊寅年四月建立
(北面) 梵字 右 慈尊院みち 是より一里
左 高野みち 女人堂迄 三里
(東面) 堺北材木町 白峯法師
施主 青木氏
(南面) (刻字なし)
昭和56年(1981)に橋本市の文化財に指定されている。
南海高野線学文路駅から徒歩10分。