歓喜寺(かんぎじ)は、和歌山県有田川町にある浄土宗の寺院である。
聖衆来迎山恵心院と号し、本尊は阿弥陀如来である。
寺伝によると、寛和2年(986)比叡山横川の恵心僧都(源信)が、熊野参詣のため紀伊に下向し、この地に九品の浄土を感得し、衆生済度の誓願を立て、精舎を営んだのが始まりである。
建長元年(1249)に明恵上人の寂後、地頭湯浅宗氏が「この地は上人の誕生地である」として、
明恵上人の高弟 義林房喜海を迎え再興し、歓喜寺と称した。
永禄年間(1558-69)に松誉素川が再興して浄土宗となり現在に至っている。
当寺には、上品堂、中品堂、下品堂があり、石垣千体仏、木造阿弥陀如来坐像、木造地蔵菩薩坐像、恵心僧都座像、明恵上人坐像などの寺宝を有している。
JR紀勢本線藤並駅からバスで明恵ふるさと館前下車、徒歩5分。参拝者用の駐車場がある。