活物窮理の碑

活物窮理の碑は、和歌山市の和歌山県立医科大学校内にある。
東門を入り、すぐ北にある高度人材育成センター横の庭園内に設置されている。

石碑には、次のように記されている。
(表面)
活物窮理
 青洲華震書
(裏面)
昭和三十九年十月十三日建之
 医聖華岡青洲先生顕彰会
  施工 京都 柴田石材

左手前に設置された説明用の碑には、次のように記されている。

  活物窮理の碑
医聖華岡青洲先生(一七六〇ー一八三五) 名は震 青洲と号す 
紀の川筋那賀町平山の医家に生る
二三才京都に出で修学三年 内外合一活物窮理の原理に到達す
研鑽二〇余年ついに全身麻酔薬 通仙散を発明し 一八〇五年旧一〇月一三日世界に先んじて乳癌の無痛手術に成功した
ここに於て華岡流外科大いに起り日本全土から数千の門弟教えを請い病者が雲集した
紀州侯の懇望を謝辞して生涯平山に住み月の半分を城に通勤した
今や先生の名世界に知られ米国シカゴ市の栄誉館にまつられている
先生の生誕二〇〇年に当り顕彰会発足し 今日この記念碑を卜して先生ゆかりの城を仰ぐ地に活物窮理の碑を建て 永く先生を敬慕し偉業をたたえ 後学の指針とする

「活物窮理(かつぶつきゅうり)」とは、
「治療の対象は生きた人間であり、それぞれが異なる特質を持っている。そのため、人を治療するのであれば、人体についての基本理論を熟知した上で、深く観察して患者自身やその病の特質を究めなければならない」
という教えである。
紀の川市の 青洲の里 春林軒にも、華岡青洲像とともに「活物窮理の碑」が建立されている。



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