慶賀野蛭子神社は、和歌山県橋本市慶賀野にある神社である。
祭神は、事代主命である。いわゆる「えべっさん」の愛称で、一村の産土神として崇敬されている。
紀伊續風土記には、「衣美須神社」とあり、当神社の南東にある長薮城跡は、古く平安時代に坂上田村麻呂がここに砦を築き、その後、平将門の九代の子孫 牲川将房がここに籠り、戦に勝ち戦勝の祝いをしたところから「慶賀野」の地名が生まれたと伝えられている。
このことから、その当時に祀られたものではないかと言われている。
現存している資料として、「永享6年(1434年)奉造営蛭子大明神玉置丹治重政」の棟札がある。
例祭は1月1日、1月9日・10日、10月15日である。
1月の宵えびす、本えびすの両日には、福笹、・縁起熊手を求める参拝者で賑わい、婦人会の慶賀野お焼きも販売される。
神社の立地場所は、舌状の台地の先端で、鳥居からは、東西南方向の田園風景が望める。
南海高野線林間田園都市駅下車、徒歩10分。