鬼一法眼の古跡は、京都市左京区鞍馬本町にある。
叡山電鉄貴船口駅の東で、鞍馬小学校南の鞍馬街道沿いにある。
鬼一(きいち又はおにいち)法眼は、義経伝説に登場する法師陰陽師で、六韜(りくとう)兵法を伝授していたとされる。
朝廷に仕える安倍氏や賀茂氏などの陰陽師と違い、紙冠を被った法師の姿で陰陽道の祈祷に従事していたのが法師陰陽師である。
「義経記」によると、奥州にくだった義経が都にのぼり、武芸に長じて従者を形成する話が盛り込まれ、その中で鬼一法眼が登場する。
上洛した義経は、一条堀河に住む鬼一法眼という法師陰陽師が16巻の兵法の書を秘蔵していることを知って、屋敷に直接乗り込んだが、即座に断られた。
そこで法眼の娘と懇ろとなり、娘の手引きでこの兵法書をひそかに写し取った。
怒った法眼は、弟子を使って義経を殺させようとするが、逆に弟子は殺され、娘も嘆き悲しんで死んでしまうという物語である。
鬼一法眼は、御伽草子「判官都ばなし」や謡曲「湛海」にも登場し、浄瑠璃では「鬼一法眼三略巻」が有名で、歌舞伎でも上演されている。
叡山電鉄貴船口駅下車、徒歩3分。
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