紀三井寺

紀三井寺は、和歌山県和歌山市にある救世観音宗総本山の寺院である。
紀三井寺と称されているが、正式名は紀三井山金剛宝寺護国院という。
西国三十三観音霊場所の第二番札所である。
草創は、770年に唐の僧・為光上人が名草山に露光を見て千手観音を感得し、十一面観音菩薩を祀ったのが始まりである。
231段の石段を上がっていくと、中途に滝がある。この滝の元は、清浄水(しょうじょうすい)と呼ばれ、山内の楊柳水、吉祥水の三つの井戸を合わせて三井寺の名称が生まれ、紀州の紀の字がつけられて紀三井寺になったと言われる。
境内からは、和歌浦湾を一望できる。
本堂前には、気象台の標本木の桜があり、古くから桜の名所として知られており、「見上ぐれば、桜しまふで紀三井寺」という松尾芭蕉の句碑もある。
境内南端の仏殿内には、寄せ木立像としては日本最大の千手十一面観音立像が祀られている。
1月には、参道の石段を駆け上がるイベント「速駆(はやがけ)詣り」が行われる。
令和2年(2020)9月20日から12月20日まで、開創1250年記念として、秘仏本尊「十一面観音菩薩像」と秘龕仏「千手観世音菩薩」が特別開帳されている。
JR紀勢本線紀三井寺駅下車、徒歩10分。



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