吉祥草寺

吉祥草寺は、奈良県御所市にあり、茅原山金剛寿院と号する本山修験宗の本山である。
修験道の開祖 役行者誕生の地で、舒明天皇の創建、役行者の開基といわれる。
かつては東西4km、南北5kmの境内に本寺末寺49院を整え、歴代天皇の祈願所として隆盛したが、670年、貞和5年(1349年)の二度にわたり諸堂を焼失した。
現在の本堂は、応永3年(1396年)再建と言われ、江戸時代に改築された。
本尊は五大尊で、不動明王を中心に大威徳明王、降三世明王、軍荼利明王、金剛夜叉明王が配されている。
開山堂には役行者像と同母像、観音堂に千手観音を安置し、鎮守社に熊野権現を勧請している。
熊野神社には、役行者産湯の井戸と腰掛石がある。
JR和歌山線玉手駅下車、徒歩3分。

茅原のとんど

元旦から2週間の修正会の結願の日にあたる1月14日の晩に、吉祥草寺の境内で茅原の大とんどの名で知られる左義長が行われる。
役行者が茅原の辺りまで来た時、大きなカヤが一面に生えていて向う側に行けなかった。役行者が困り果てカヤを焼き払ったといういわれがある。
「茅原山吉祥草寺略縁起」には、文武天皇4年(700年)凶作と悪疫が全国を襲い、天皇は17日間の祈願をし、水田十所を寄進して、翌年に大法要をして善男善女が松明を奉納したのが、いまの左義長の起源とされている。
雌雄一対の大松明に点火し、化粧縄の燃え落ちるのを競う火祭りで、国の無形民俗文化財に指定されている。
燃えつきた松の杭を各自の家の火難除けとしている。そして「吉祥火縄」を神棚に供えて、翌朝に小豆粥を煮て無病息災を願う。



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