喜蔵院

護法山喜蔵院は、奈良県吉野町にある寺院で、本山修験宗、聖護院門跡別格本山である。
本尊は、役行者で蔵王権現・不動尊を祀る。
承和年間(834-48)、近江園城寺(三井寺)を開基した智証大師円珍が、大峰修行の際、参籠所として草庵を結んだのが起こりと伝えられている。
寛文年間(1661-73)に儒者熊沢蕃山が、由比正雪の慶安事件で京都所司代に疑いをかけられた時、この寺に一時身を隠していた。
庫裏前に次の熊沢蕃山歌碑が立っている。
「この春は 吉野の山の 山守と なりてこそ知れ 花の心を」
寺宝として、寛政8年(1796年)に女流画家三熊露香が36品種の桜を描いた絹本の「三十六桜品画帳」があり、桜の研究資料とされている。
吉野山四宿坊の一つで、ユースホステルの指定を受けている。
近鉄吉野駅からバスで竹林院前下車、徒歩10分。(Y.N)



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