古道小峠は、奈良県明日香村の奥明日香にある。
栢森から芋峠に至る古道で、新道(車道)との交差部分に、次の案内板がある。
古道芋峠道
犬養孝 「万葉の大和路」より
明日香村大字岡のあたりから吉野へあるいてゆくのには、普通飛鳥川をさかのぼって大字稲淵・栢森と登りつめて、芋峠が吉野郡の境となって、これから吉野郡上市の町へと下るのである。
芋峠までくれば、吉野の山々を一つ一つ数えることができる。空気も国原とはとみに変わった感である。
この道は、明日香村の奥座敷で、静寂快適この上もない。
いまは自動車でこの峠をらくに越え、飛鳥吉野間の往復もしきりである。
昭和のはじめごろでは、まだ旧道であった。飛鳥川の東岸をゆく道は、栢森から左に曲がって登ってゆく道で、草茫々の廃道となり、峠へゆく途中の茶店の人も下の村におりて、家のあとだけがあった。峠のところで新道と合している。
持統女帝の吉野行幸道は、地形状況からいって、この道をゆくのがきわめて自然と思われる。
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