国分寺(越前市)

護国山 国分寺(越前市)は、福井県越前市京町にある天台宗の寺院である。。
大正11年(1922)建立の本堂、庫裏などがある。
本尊は薬師如来である。行基菩薩一刀三礼の御作で、聖武天皇拝礼の故を以て天拝を称し奉ると云われ「天拝薬師如来」と呼ばれる。
当山安置の仏舎利は、明治40年(1907)班目日仏大僧正が、南インドマドラス州グントゥール県の寺院から奉戴して帰国し、昭和31年に当寺に伝承された。

天正13年(741)聖武天皇は鎮護国家の功徳のため、国分寺造営を詔(みことのり)し、奈良時代末期ごろにはほぼ全国的に建立された。
当時の越前は、加賀(現 石川県南部)や能登(現石川県北部)を含む大国で、国分寺は相当の規模で三大国分寺の一つに数えられた。
当時の国分寺建立場所は確定されていないが、平成8年(1996)、現越前市役所西隣にあった旧武生市立図書館西から、
「国大寺」「国分(尼寺で家か?)寺」の墨書土器(8~9世紀頃)や福井市篠尾廃寺遺跡の古瓦と酷似した瓦片などが流れ込みの状態で出土している。

太平記巻19には、延元3年(1338)、府中の城と記される新善光寺城にいた斯波高経(たかつね)が杣山(そまやま)城から侵攻してきた新田義貞を迎え討つため、3000余騎を率いて国分寺の北へ討って出た、との記述がある。

JR北陸本線武生駅下車、徒歩10分。



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