根本大塔は、和歌山県高野山の壇上伽藍にある。
根本大塔は高野山内の建造物としては最大級の高さを誇る。
弘仁7年(816)嵯峨天皇から高野山を下賜された弘法大師は、金堂の後方東西に二基の巨大な宝塔を配置する世界最初の本格的密教伽藍建立を決意した。
しかし、高さ十六丈(約48.5m)という巨大な根本大塔の建設であったため、完成したのは弘法大師入定後40年あまりを経た貞観18年(876)頃とされている。
その後、落雷などの火災により5回の焼失を余儀なくされ、天保14年(1843)の大火以降は礎石だけを残していた。
現在の根本大塔は、昭和12年(1937)に再建されたものである。
構造的には、初期の多宝塔に分類される。円筒形の塔身に方形屋根を有する一重塔に裳階(もこし)と呼ばれる庇と壁が施されている。
創建当時と変わらない根本大塔の偉容は、高野山のシンボルとしてひろく知られている。
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