江東区芭蕉記念館

江東区芭蕉記念館は、東京都江東区常盤にある。
松尾芭蕉(1644-1694)は江戸時代前期の俳人で、蕉風俳諧を確立し、さび、しおり、細み、かるみを根本理念に多くの作品を残している。
三重県伊賀市で生まれ、父は与左衛門、母は藤堂宮内の移封に伴い伊予国宇和島から名張に随従して来た桃地氏の娘と伝えられる。
10代末から俳諧を始め、延宝2年(1674)には、江戸に定住し、延宝8年(1680)江戸日本橋から深川の草庵に移り住んだ。
この草庵は、バショウの株が生い茂ったことから芭蕉庵と呼ばれ、芭蕉没後は武家屋敷に取り込まれて保存されたが、幕末から明治にかけて焼失した。
大正6年(1917)9月の台風の後、江東区常盤一丁目(現在の芭蕉稲荷神社)から「芭蕉遺愛の石の蛙」(伝)が出土し、同10年に東京府がこの地を「芭蕉翁古池の跡」と指定した。
江東区が、このゆかりの地に、松尾芭蕉の業績を顕彰するため、昭和56年(1981)4月19日に芭蕉記念館、平成7年(1995)4月6日に同分館(常盤1-1-3)を開館した。
記念館内の常設展示室には、芭蕉の生涯や俳諧活動について、パネルや資料で紹介されている。
芭蕉記念館から約200m南にある分館、芭蕉庵史跡展望庭園には、芭蕉像が置かれている。
都営新宿線、大江戸線森下駅下車、徒歩7分。



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