天皇皇后両陛下行幸啓記念植樹「高野槙」

天皇皇后両陛下行幸啓記念植樹「高野槙」は、和歌山県高野山金剛峯寺境内にある。
経蔵前に建てられた案内板には、次のように記されている。
・昭和52年4月18日
 昭和天皇 皇后両陛下 行幸啓記念植樹の「高野槙」です。
 悠仁親王殿下のお印になっております。
The Koya-maki (Japanese umbrella pine) was planted
to celebrate the imperial visit of Emperor and Empress Showa on April 18, 1977.
Koya-maki is the seal of Prince Hirohito.


高野槙(学名 Sciadopitys verticillata (Thunb.) Sieb.et Zucc.)は、ヒノキ目コウヤマキ科コウヤマキ属コウヤマキで、一科一属一種の木として知られる。
もとは、(有節植物門>有胚植物(陸上植物)>維管束植物亜門>大葉類>種子植物>現生裸子植物綱>マツ亜綱>ヒノキ目)スギ科のコウヤマキ属として扱われていた。
高さ30m近くまでまっすぐに伸びる端正な樹形から、優良な造園樹としてヒマラヤシーダー、アロウカリアと並んで世界の三大公園樹と呼ばれている。
自生地は、本州、四国、九州などで、和歌山県の高野山に多く分布することから、コウヤマキと名付けられた。→ 高野山コウヤマキ希少樹林個体群保護林
用途としては、耐水性に優れているため、棺桶、浴槽、風呂桶、流し板などに利用される。
近畿地方の古墳から出土する木棺は、ほとんどがコウヤマキから作られていたという。
高野山では、マツ、スギ、ヒノキ、モミ、ツガ、コウヤマキの六種の針葉樹を、「高野六木(こうやりくぼく)」として保護してきており、切枝を仏前に供え、墓前の供花として使われるため、高野詣でのみやげとして販売されている。



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