戒那山九品寺は、奈良県御所市楢原にある浄土宗の寺院である。
聖武天皇が行基に開かせたとされる寺院で、空海の戒那千坊の一つと伝えられている。
永禄年間(1558-70)弘誓が浄土宗に改宗し、楢原氏の菩提寺となった。
本尊の阿弥陀如来坐像(像高123cm)は、藤原時代の作とされ、国の重要文化財に指定されている。
本堂西側には、千体石仏と呼ばれる石仏群がある。
南北朝時代、城主楢原氏が南朝に味方し、北朝と戦った時、家族や地元の人々が身代わりに奉納したと伝えられ、「身代わり石仏」「千躰地蔵」とも呼ばれている。
近鉄御所線近鉄御所駅からバスで猿目橋下車、徒歩15分。