国城神社(国城五社大明神)は、和歌山県橋本市国城山(標高552m)にある神社である。
社伝によると、大和時代(千数百年前)にこの地域の開発者(国主)の神が、国城山頂の大樹に姿を変えて現れたため、神の鎮まる浄域として社を創建した。
伝説によると、坂上田村麻呂将軍が勅命によって奥州に出征したが、
戦況思うに任せず苦慮していた夜に、「国城神社の山林に自生する竹を用いて矢竹とすれば大勝利を得る」と夢のお告げを受け、
当社に参拝して20日間籠った後、矢竹を武器に戦い大勝利を得たという。
その神託に感謝して御神楽が奉納され、今日まで連綿として奉納が続けられている。
毎年4月23日と11月23日には、例祭が行われる。また春の桜が美しく、桜ウォークも開催される。
国主の神を祭祀する意味から「国城神社」と呼ばれ、清水、西畑、南馬場の産土神として崇敬されている。
祭神は、天照皇大神、八幡大菩薩、春日大明神、愛宕大明神、荒神で、「国城五社大明神」と呼ばれるようになった。
南海高野線紀伊清水駅から徒歩約2時間、鳥居前には駐車用のスペースがある。