旧阿弥陀寺石造物群は、大阪府河内長野市原町にある。
当地の案内板には、次のように記されている。
市指定文化財 原町(はらちょう)の旧阿弥陀寺石造物群
文化財の種類 有形文化財 民俗
番号 有民 5
指定年月日 平成十五年八月二十六日
西高野街道沿いに位置する当資料は、現在、原町の地藏講によって祭られており、十三仏板碑二基、地蔵菩薩像一躯、観音菩薩像一躯から成る石造物群です。
これらは当地の南側にかつて存在し、二〇世紀初めに廃寺になった阿弥陀寺の境内にあった墓地に祭られていましたが、同寺の廃寺後、旧境内の北側の当地に改めて祭られたとの伝えがあります。
両十三仏板碑は花崗岩から成り、正面には不動明王などの十三仏が刻まれています。
また、両板碑には寛永十一年(一六三四)二月に、原村の庄屋であった俵屋が施主となり、熊野信仰に起源をもつ「三十三度行者」が関わって両親、隣組の住人らの供養として建立したことが記されています。
特に、右奥の板碑は像高228cmもの規模を持ち、市内最大級です。
以上のようにこれらの石造物群は、今は無き阿弥陀寺の存在を伝え、特に十三仏板碑は工芸品として、また地藏講によって現在も信仰されている大変貴重な資料です。
河内長野市教育委員会
平成十五年八月
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