旧三日市交番

旧三日市交番は、大阪府河内長野市にある。
京の都と仏教の聖地 高野山を結ぶ高野街道は、平安時代の皇族、公家や、中世から盛んになる武士、庶民の高野山参詣に利用された。
当地の「旧三日市交番」の建物は、西側に通る道路に面し、間口2間、奥行き6間で、建築面積約12坪の木造2階建て建物である。
屋根は、日本瓦葺で寄棟屋根、2階は半切妻屋根で、軒先、軒裏は洋風の納まり、外壁は下見板張り、ペンキ塗り、基礎はコンクリートあるいはレンガ積みで、洋風が導入されている。
一方、小屋根は和式、壁下地には竹小舞(たけこまい)が組まれ、手前の執務室の他は真壁、竿縁天井という和式になっている。
下見板による外観の構成などから、大正10年(1921)の建築とみられるが、河内長野市の記録によると昭和27年(1952)に修理されており、近年一部屋根瓦の葺替え、正面扉がアルミ製引違い戸にかえられるなどの改修部もわかってきている。
そのような改修を経ながら、建築当初の様子をよく留めており、平成19年(2007)まで実際に「おまわりさんの駐在所」として使用された府内最古の木造交番建築物である。




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