旧天王貯水池は、堺市堺区にある史跡である。
明治43年(1910年)に建設され、約50年間上水道配水池の役割を担った。
当時の最新建材レンガを用い、正面入口には水道施設の先進地であったヨーロッパの建築の古典様式にならって凱旋門風のデザインを採用している。
内部は、点検用の通路をはさみ、両側に貯水槽が作られている。また、貯水槽の周りには土を盛り上げて、直射日光を遮ることで、細菌の繁殖を防ぎ、水質の安全を図っていた。
当時のデザインと施工技術を知ることが出来る施設で、国の登録有形文化財となっている。
南海高野線堺東駅から徒歩10分。