史跡三國山遍照光院 向泉寺閼伽井跡 

史跡三國山遍照光院 向泉寺閼伽井跡は、堺市にある。
行基は、天平15年(743年)、聖武天皇の命で方違神社の南側に勅願寺院向泉寺を開基した。
行基は、まず閼伽井を得ようとして一泉を堀り、これに向かって金堂その他諸堂堂宇と多くの学僧を擁する大寺院を建てた。
この地は摂津、河内、和泉三ヶ國の界に位置していたので三國山遍照光院と号し、堂宇が泉に向かっているので向泉寺と名づけた。
また、この寺が和泉の國に向かっているので向泉寺と称したともいわれている。
閼伽井は、境王子、方違神社、東原天王(向井神社)の三社の祭祀用水に用いられ、また諸病に霊験ありといわれた。
しかし、永正年間(1504-1520)に寺は兵火に遭い、市中に移った後は訪れる人も減り、享保年間(1716-1735)に廃寺となった。



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