水口神社は、滋賀県甲賀市にある神社である。
旧水口宿の西方、水口城跡の南東、沢田に鎮座する。
延喜式内社の旧社で、延喜式神名帳にある甲賀郡八座の一つである。
古くから大宮と称され、大永二年(1522年)の柏木神社文書には、美濃部大宮大明神と記されている。
大正13年には、県社に列せられた。
祭神は、大水口宿禰命(おおみなくちのすくね)で、大己貴命(おおなむちのみこと)、素戔嗚命、稲田姫命を配祀している。
現在の社殿は、明治30年(1897年)、拝殿は弘化元年(1844年)の建造である。
社蔵の木造女神座像は、平安時代のもので、国指定重要文化財となっている。
例年4月19日、20日に水口神社の例祭として行われている。
現在、16基の山鉾が伝存しており、甲賀地方唯一の曳山祭りとして、滋賀県指定無形民俗文化財となっている。
水口曳山祭で奏でられる「水口ばやし」は、東の「秩父屋台ばやし」と並び、西の双璧として多くのファンに親しまれている。
この水口ばやしは、大、小太鼓、鉦、笛で構成され、はやしを覚えるための口唱譜の一節として「どんどひぶ・・・」がよく知られている。
銘菓「どんどひぶ」は、この水口ばやしがより広く奏でられるようにとの願いを込めて、太鼓を形どった和菓子に命名したものである。
御菓子司 大彌(だいや)
甲賀市水口町三大寺34
TEL 0748-62-2058