水向地蔵

水向地蔵は、和歌山県高野山の奥の院にある。
御廟橋(無明の橋)の東側に玉川(御廟川)に沿って、地蔵菩薩、不動明王、弥勒菩薩、聖観音など15体の金銅仏が並んでおり、すぐ横には、玉川の水行場がある。
日野西真定の「高野山民族誌奥の院編」によると、平安時代に常設の橋がなかった頃は、手足を清める場であったが、室町時代以降、この地に石像仏が建てられはじめ、慶安年中(1648-52)には、石水盤が設置された。
これらの像は、先祖の菩提や逆修(生前の法会)を祈願して寄進者が金銅仏等を建立したものである。
水向地蔵と呼ばれるのは、前に置かれた水盤にある水を柄杓で尊像に手向けて供養することに由来している。
奥の院に参詣する多くの人々が、御供所で水向塔婆を求めてこれらの地蔵に納め、水を手向けて冥福を祈る姿が見られる。
南海電鉄高野線高野山駅から南海バス「奥の院前」下車、徒歩20分。自家用車の場合は、中の橋の無料駐車場を利用する。



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