最上廃寺塔跡

史跡 最上廃寺塔跡は、和歌山県紀の川市桃山町最上にある紀の川市指定文化財である。
最上廃寺は、紀の川の河岸段丘上に所在する飛鳥・白鳳時代の寺院跡である。
昭和55年(1980)から3か年にわたる和歌山県教育員会の発掘調査では、以前から露出していた塔心礎のほか、塔基壇版築が確認されている。
また、単弁(たんべん)の蓮華文を特徴とする軒丸瓦二種類のほか、塼仏(せんぶつ)(型に粘土をはめて作った素焼きの仏像)も出土している。
和歌山県下の古代寺院の中で、飛鳥時代後期の坂田寺式軒丸瓦が使用された西国分廃寺(にしこくぶはいじ)(岩出市)、北山廃寺(紀の川市)とともに、最上廃寺は紀伊国で最も古い寺院に位置付けられる。



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