無量光院は、和歌山県高野山の千手院谷にある寺院である。
平安時代に白河法皇の第四皇子覚法法親王によって開創された。
はじめは竹院と呼ばれており、中興の法融法印は有名な学僧である。
清胤法印(1521年-1600年)の時代には、上杉謙信が剃髪して仏門に入るなど、特に越後武将の帰依が篤かった。
無量光院に住していた堯海盛存房(ぎょうかいせいぞんぼう)(織田信長の家臣、毛利新助の弟)という僧は、信長に従軍し、信長没後に遺髪が納められた五輪塔碑が建立された。
信長幕下であった浅野長政、和歌山城主幸長(よしなが)(二代)、三代目長晟(ながあきら)以降は広島藩主としてここを菩提寺とした。
本尊は、覚法法親王護持の無量寿如来(阿弥陀如来)である。
南海高野線高野山駅からバスで、警察前下車、徒歩3分。