石造 流谷十三仏像 流谷薬師堂は、大阪府河内長野市にある。
当地の案内板には、次のように記されている。
石造流谷十三仏像
(河内長野市指定文化財)
●十三仏とは---仏教において、初七日から三十三回忌までの13回の追善供養の際に本尊となる13体の仏像です。
●十三仏の石碑---生前に自らの死後の冥福を祈る逆修供養の際に、逆修講の人々により建立される事になりました。
●十三仏の石造側面には---「承応2年(1653)十月十五日」紀年銘と信者20名の名が陰刻されています。
●洗礼名---風化や損傷の為、全ての判読は出来ませんが、「シタニ」「テウロ」「浄金文」の名が刻まれ、「浄金」はヨハキンと読みクリスチャンネームとして多く用いられていたことから、3つの名はキリシタンと考えられる。
●設立の背景---当時の時代背景から考えると、仏教徒を装った隠れキリシタンの人々により設立されたのではないか。更には当時の流谷は隠れキリシタンの部落ではなかったかと言うような推量が出来る。
●指定文化財の理由---洗礼名のある十三仏石碑は流谷以外にその例はなく貴重であるとの事で「昭和63年4月(1988)」河内長野市の指定文化財となりました。
本像はこの流谷集会所(月輪寺跡)に3つに割れた状態で長らく放置されていましたが、平成6年(1994)にひとつに修復され、流谷集会所の小堂にまつられています。像は花崗岩で作られており、高さ88cm、幅35cm、厚さ7cmの舟形板碑で、正面に13仏像が浮き彫りに彫刻されています。
2022年3月
流谷観光(案内)
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