奈良公園     

奈良公園は、奈良市街の東にある都市公園で国の名勝である。
明治初期の神仏分離令、社寺上知令で衰退した奈良復興のために、金沢昇平らが尽力し、1880年に開園した。
面積は502ha、周辺の興福寺、東大寺、春日大社なども含めると総面積は660haとなる。

代表的な奈良公園の風景は、春日大社表参道バス停前に広がる芝原地の飛火野から見た御蓋山や鷺池の浮見堂などである。
浮見堂南側には、水琴窟(洞水門)があり、地中に埋めた伏甕にしたたる水の反響を聴くことが出来る。
夏には、奈良公園一帯で、なら燈花会が開催され、ろうそくの幻想的な明かりの中を散策できる。

奈良公園の鹿は、春日大社の祭神の武甕槌命(たけみかづちのみこと)が春日山に降臨した時に乗っていた動物とされ、神の使いとして殺生が禁じられている。
現在は約1100頭が棲息しており、国の天然記念物に指定されている。
秋には財団法人奈良の鹿愛護会によって、飛火野の鹿苑で鹿の角伐りが行われる。
近鉄奈良駅から徒歩10分。(Y.N)



なら燈花会

古都の夜を幻想的に彩る灯りのお祭りとして、8月上旬の10日間に奈良公園一帯で開催される。
「燈花」とは、灯心の先にできる花の形のかたまりで、期間中は、約2万本のろうそくがともされ幻想的な雰囲気となる。
点灯時間は、午後7時から午後9時45分まで。

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