新沢千塚古墳群

新沢千塚古墳群は、奈良県橿原市にある群集墳である。
「にいざわせんづか」又は「しんざわせんづか」と呼ばれ、川西千塚、鳥屋千塚とよばれたこともある。
奈良盆地南部の越智丘(おちおか)丘陵上に密集する総数約600基の古墳で、約500基の小型の円墳のほか、前方後円墳、前方後方墳、方墳などもある。そのうち約400基の古墳は、新沢千塚古墳群公園の中にある。
新沢千塚に古墳が作られ始めたのは4世紀終わりごろで、以降6世紀の終わりごろまでの約200年間もの長期にわたって古墳が作られ続けた。
大部分の古墳は、木棺を直葬(ちょくそう)し、玉類、鉄刀、須恵器などが副葬されている。

橿原市一町にある新沢茶臼山(ちゃうすやま)古墳(500号墳)は、古墳群公園から1km余り南西にある越智丘丘陵に位置する前方後円墳で、4世紀終わりごろに築かれた当古墳群の主墳と考えられる古墳である。
副葬品として、三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)や石製腕飾り(車輪石(しゃりんせき))などが出土している。

古墳群公園北群エリアにある長方形墳「新沢千塚126号墳」は5世紀後半に築かれたと考えられている。
東西22m、南北16mの126号墳からは、ペルシャ地方、中国東北部、朝鮮半島といった海外からシルクロードを通じてもたらされた豊富な副葬品が多数出土している。
ガラスの椀・皿、青銅製熨斗(のし)、漆製盤(ばん)、金銀製装身具、垂飾(すいしょく)付耳飾り、金製歩揺(ほよう)などで、多くが国の重要文化財に指定されており、複製は公園に隣接する「歴史に憩う橿原市博物館」に展示されている。
昭和51年(1976)に新沢千塚古墳群として国の史跡に指定された。
近鉄橿原神宮前駅からバスでシルクの辻下車すぐ。来訪者用の無料駐車場がある。



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