野里住吉神社

野里住吉神社は、大阪市西淀川区にある神社である。
永徳2年(1382年)に、足利三代将軍義満が創建したと伝えられている。
祭神は、住吉三神と神功皇后が祀られている。
野里は、1910年に完了した新淀川開削までは、旧中津川の右岸に沿って開かれた村落であった。
現在の野里住吉神社の東側の石垣は、当時の中津川の堤防の名残を留めている。
毎年7月31日と8月1日の2日間に夏祭りが行われ、枕太鼓とだんじりが町中を賑やかに行き交い、8月1日夜の宮入りは迫力がある。
JR神戸線塚本駅下車徒歩9分。JR東西線御幣島駅下車徒歩10分。

一夜官女祭

野里住吉神社の神事で、大阪府の無形民俗文化財に指定されている。
かつて野里村は、「泣き村」と呼ばれるほど、風水害や疾病に見舞われた時代があった。
悩み苦しんだ村人たちが「村を救うために乙女を神に捧げよ」という神託を聞き、旧暦1月20日に白矢の打ち込まれた家の娘を唐櫃に入れ、人身御供として捧げることにした。
7年後に村を通りかかった一人の武士がこの話を聞き、「神は人を救うが、人に犠牲を求めることはない」と述べ、乙女の身代わりに唐櫃に入った。翌朝村人が様子をうかがうと、狒々が絶命していた。
講談などでは、この武士は岩見重太郎とされ、のちに司馬遼太郎が小説化している。
現在の一夜官女祭は2月20日に行われ、氏子から選ばれた7人の少女が美しく飾られた供物の桶7台とともに、神前に献じて、災害消除を祈念する。
300年以上続く神事で、毎年乙女が運ばれた場所は、社殿裏の龍の池で、池跡には乙女塚が建てられている。



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