沼山古墳

沼山古墳は、奈良県橿原市の白樫近隣公園内にある。
径18m、墳高5.5mの円墳で、墳丘の中央に片袖の横穴式石室が南側に開口している。
石室規模は、玄室が長さ4.95m、幅2.95m、高さ4.25mで、これに長さ4.5m、幅1.8m、高さ1.8mの片袖の羨道がとりついている。
出土遺物には、土師器や須恵器のほか、金銅製馬具、鉄製品、銀製空玉、ガラス玉などがある。
出土した土器から、6世紀後半に築かれた古墳と推定されている。
沼山古墳は、渡来系の人々が住んだ身狭(みせ)(見瀬)に位置し、渡来系の東漢氏の定住していたとされる檜前地域とも隣接している位置にある。
また、真弓鑵子塚古墳、乾城古墳、与楽鑵子塚古墳などと同様に玄室平面が正方形に近く、天井が高いドーム型に石積された古墳であることから、渡来系氏族の墓と推定されている。
令和6年10月に橿原市の史跡に指定された。
近鉄吉野線岡寺駅下車、徒歩10分。



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