大峰山寺

大峰山寺は、奈良県天川村にある修験道の寺院で、役行者の誓願に応じて蔵王権現が出現したと伝えられる霊地に建立されている。
境内には本堂を中心として、役行者により感得された蔵王権現が出現したといわれる湧出岩、断崖上の行場、経塚などがあり、修験道の中で最も重要な場所とされている。
現在の本堂は、天正年間に焼失した後、元禄4年(1691年)に完成し、元禄16年(1703年)に現在の規模に拡張されたもので、国の重要文化財となっている。
古代から信仰を集めた大峰山の中心、山上ヶ岳(標高1719.2m)の頂上にあり、吉野山にある金峯山寺の本堂を「山下(さんげ)の蔵王堂」と呼ぶのに対し、「山上の蔵王堂」と呼ばれる。
平成16年(2004年)「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産に登録された。
毎年5月3日に戸開式、9月23日に戸閉式が行われる。
近鉄吉野線下市口駅からバスで洞川温泉下車、徒歩約4時間。



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