大神神社(おおみわじんじゃ)は、奈良県桜井市にある神社である。
三輪明神ともいい、社伝では、崇神天皇の7年(紀元前95年)に創祀されたと伝えられている。
創祀の年代は、伊勢神宮よりも古く、わが国最古の神社である。
祭神は、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)で、大己貴神(おおなむちのかみ)と少彦名神(すくなひこなのかみ)を配祀している。
大和を代表する三輪山を御神体として、本殿はなく、拝殿を通して三輪山を拝む原初の神まつりの姿を留めている。
三輪山は、高さ467m、周囲16㎞、面積350haで、全山松、杉、桧に覆われ、古来から神の鎮まる山(神奈備山、三諸山)として仰がれてきた。
拝殿の奥に、三ツ鳥居(三輪鳥居)が設けられており、明神鳥居三基を組み合わせた独特の様式である。
現在の三ツ鳥居は、明治16年(1883年)の再建で、拝殿とともに国の重要文化財に指定されている。
また、境内地は、古都保存法による歴史的風土三輪山特別地区及び国の史蹟に指定されている。
大神神社の「大神」をオオカミと読まずにオオミワと読むのは、古くから大神神社の祭神は、神の中の神として崇められ、「神」といえば「三輪の神」を意味するようになり、「おおみわ」と呼ばれるようになったといわれている。
祭神の大物主大神は、国土を開発し、酒を醸し、また医薬を施したことで知られている。
このことから、当社は古くから酒の神、医薬の神として著名で、現在は、家運隆盛、厄除方除の神としても、多くの参拝者が訪れている。
JR桜井線三輪駅下車、徒歩5分。参拝者用の駐車場がある。