羅城門跡

羅城門跡は、京都市南区にある。
南区唐橋羅城門町の花園児童公園に「羅城門遺址」と刻まれた石柱が建立されている。
明治28年(1953)3月に平安遷都1100年記念祭事業の一環として、京都市参事会が建立した。

羅城門(らじょうもん)は、「らせいもん」「らいせいもん」とも読み、「らしょうもん」と読まれるようになったのは後世になってからである。羅城(都城を囲む城壁)にある門という意味である。
平城京、平安京の正門で、メインストリートである朱雀大路の南端に設けられた、都の表玄関にあたり、この門を境に京の内外を分けた。

平安京では、創設とともに七間五戸の重層門として建設され、弘仁7年(816)に大風により倒壊し、その後再建されたが、天元3年(980)の暴風雨で再び倒壊し、以降、再建されなかった。
11世紀前半に藤原道長が法成寺造営のため、門の礎石を持ち帰った記述が「小右記」にあり、この頃には門の礎石や基壇だけの姿となっていたと考えられている。
附近の発掘調査では、遺構は発見されていないが、東寺の木造兜跋(とばつ)毘沙門天立像(国宝)や三彩鬼瓦(重要文化財、京都国立博物館寄託)は、この門にあったと伝えられている。
「宇治拾遺物語」には、桓武天皇による羅城門創建時の話が載せられており、「今昔物語集」には、羅城門の上層で死人の髪を抜きとる老婆をみた盗人の話がある。
芥川龍之介がその話をもとに、小説「羅生門」を書き、黒澤明監督は、映画「羅生門」を創っている。
京都市バス羅城門下車すぐ。



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