六道珍皇寺

六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)は、京都市東山区にある寺院である。
大椿山(たいちんざん)と号する建仁寺の塔頭で、正しくは「六道珍皇院(ろくどうちんのういん)」といい、通称は六道さん、古くは愛宕(おたぎ)寺とも呼ばれた。
この付近は、かつて死者を鳥辺野(とりべの)へ葬送する際の野辺送りの場所で「六道の辻」と呼ばれ、現世と冥界との境と言われていた。
六道とは、仏教ですべての生き物が生前の善悪の行いによって必ず行くとされる地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六種の冥界のことで、本堂の裏にある井戸は、昼は嵯峨天皇、夜は閻魔大王に仕えた小野篁(おののたかむら)が冥土へ通った入口であるという伝説が残されている。
創建については、弘法大師の師である大安寺慶俊説、弘法大師説、小野篁説のほか、承和3年(836年)山城淡海(おうみ)らによって国家鎮護所として建立されたなどの諸説がある。
平安・鎌倉時代には東寺に属して隆盛したが、その後火災に遭うなどで衰退した。
室町時代に建仁寺の僧 良聡(りょうそう)によって再興され、現在は臨済宗建仁寺派に属する。
薬師堂に本尊の木造薬師如来坐像(重要文化財)を安置し、閻魔・篁堂に小野篁作と伝わる閻魔大王像と等身大の小野篁像、弘法大師が祀られている。
毎年、8月7日から10日までの4日間は、「六道まいり」が行われ、先祖の精霊をこの世へ呼び戻す「迎え鐘」を撞く参拝者が多く訪れる。
京阪電車清水五条駅下車、徒歩5分。



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