六地蔵石仏

六地蔵石仏は、奈良県御所市大字櫛羅にある。
地名の櫛羅は、室町期には俱尸羅郷と呼ばれ、クジ・クジラは、砂丘・小丘などの地形とも崩地(急斜面)を意味する地形語であるともいわれる。

当地では古代から中世にかけて、兄川の出水等により、度々災害が発生した。
伝承によると、六地蔵が彫られた石も、室町時代に土石流が発生して現在の場所に流れ着いたといわれ、村人は、六道をもって衆生を救うという仏法の精神に照らし極楽浄土を願って彫った、と考えられている。
六体の像は、向かって右から天上道(日光菩薩)、人間道(除蓋障菩薩)、修羅道(持地菩薩)、畜生道(宝印菩薩)、餓鬼道(宝珠菩薩)、地獄道(壇蛇菩薩)といわれる。(御所市観光ホームページ)

世界大百科事典によると、六地蔵は、六道のそれぞれにあって衆生を救済するという6体の地蔵菩薩である。六地蔵の信仰は、中国などには先例がなく、、依拠すべき経典儀軌がないため、各像の形像や名称は一定しなかった。
日本大百科全書では、一般に、天上を化す預天賀(よてんが)、人間道を化す放光(ほうこう)、修羅道を化す金剛幢(とう)、畜生道を化す金剛悲(ひ)、餓鬼道を化す金剛宝、地獄道を化す金剛願(がん)菩薩の総称とされている。



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