六孫王神社

六孫王神社は、京都市南区にある神社である。
祭神は、清和源氏の祖と仰がれる六孫王源経基(みなもとのつねもと)で、相殿に天照大神、八幡大神を合祀している。
社伝によると、この地は経基の「八条邸」の跡地で、清和天皇第6皇子貞純親王の子ということで六孫王と名付けられた。
創建は、その子の源満仲(みつなか)が応和3年(963年)に当地に墓所を建立し、社殿を造営したことに始まるといわれる。
摂津の多田神社(兵庫県川西市)や河内の壺井八幡宮(大阪府羽曳野市)とともに、「源氏三神社」の一つとされる。
鎌倉幕府三代将軍源実朝の妻は、社地の北に夫の菩提を弔うため寺院(遍照心院)を建立し、遍照心院の南谷上人は、この神社を遍照心院(別名大通寺)の鎮守とした。これが現在の社殿である。
境内中央に神龍池があり、その北の祠は誕生水弁財天社と呼ばれ、満仲誕生の際、琵琶湖の竹生島の弁財天を井戸の上に勧請して安産祈願を行い、産湯に使用したもので、京都名水の一つとされている。
10月第2月曜日に例祭宝永祭が行われ、6月13日には、弁財天御開帳祭が行われる。
JR京都駅から京都市バスで六孫王神社前下車徒歩1分。(Y.N)



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