龍王山古墳群は、奈良県天理市柳本町にある。
龍王山(標高585.7m)の西斜面、標高150m~450mに点在する奈良県下最多の古墳群で、横穴約300基、横穴式石室約300基が確認されている。
古墳時代後期(6世紀後半)から飛鳥時代(7世紀)に築造されたもので、大阪府柏原市の高井田(たかいだ)横穴とともに関西での代表的な横穴群として知られている。
昭和59年(1984)から60年(1985)にかけて、河川改修と砂防工事に先立ち発掘調査が実施され、横穴式石室54基、横穴7基が調査された。
墳丘墓は、径10メートル前後の円墳が中心で、外護列石をもった4基の方墳なども含まれていた。
ほとんどの古墳に盗掘の痕跡がある。
横穴の内部に組合せ式石棺を収めるものが幾つかあり、刀剣、玉、馬具類の副葬品も見つかっている。
被葬者像については、有力豪族あるいはヤマト政権に直結する集団又は官人層ではとの見解が出されている。
近鉄及びJR天理駅から柳本バス停下車、徒歩1時間。
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