才蔵堀跡

才蔵堀跡は、和歌山県かつらぎ町大字背の山にある。
小田井土地改良区の資料によると、黒みかげ石の石碑には、次のように刻されている。
(前面)
才蔵堀跡
(背面)
   由来之記
 小田井用水路ハ宝永四年藩主吉宗済民ノ志ニヨリ学文路ノ人大畑才蔵
之ヲかいさくセリ、背ノ山地区ハ特ニ難工事ナリシガ能クソノ工ヲナシ
延長九里八丁伊、那両郡千町歩ヲかんがいシ近代ニ至ル。
 時移リ昭和三十六年県営、続テ昭和四十三年団体営ニテ大改修ヲ進ム
其間背ノ山隧道ハ昭和四十年見事完成ス、カクテ旧水路ノ去就ニツキテ
ハかつらぎ町ノ申出モアリ重議二年農免道路トシテ地域開発ニ役立ツコ
トトナレリ。
 嗚呼「才蔵堀」今ヤ消ユ我等風光明媚ノコノ地ニ「才蔵堀跡」ト名付ケ
碑ヲ建テ永ク遺徳ヲ顕彰セントスルモノナリ
  昭和四十五年四月 小田井土地改良区理事長 森田憲一

道端の古い溝が開削当時の小田井である。
現在の小田井は、当地より北方で背の山の下をトンネルで西に流れて穴伏川を横切っている。
大畑才蔵は、江戸時代に紀ノ川北部地域の灌漑用水路の小田井を開削した土木事業家である。
JR和歌山線西笠田駅下車、徒歩10分。



TOP PAGE  観光カレンダー
TOP PAGE  观光最佳时期(旅游日历)