酒船石遺跡(亀形石造物)は、奈良県明日香村にある。
飛鳥の謎の石である史跡「酒船石」は、伝飛鳥板蓋宮跡の小高い丘陵上にあり、本居宣長らは、醸造施設と解釈し、酒船石と名づけた。
この丘陵一体に広がる遺跡は、現在「酒船石遺跡」と呼ばれている。
平成4年に丘陵北斜面で砂岩石垣が発見されたことから、「日本書紀」の斉明天皇2年条に記された「宮の東の山に石を累(かさ)ねて垣とす。」「石の山丘」に符合する遺跡であると推定されている。
平成12年の丘陵北裾で行われた発掘調査で、新たに亀形石造物、小判形石造物が見つかった。
小判形石造物の直径4cmの穴から上澄み水が亀形石造物に流れる導水施設で、周囲には石敷きが広がり、東西には石垣が見つかっている。
この遺構は、斉明天皇の時代に造営され、何度か改修されながら平安時代にに廃絶されるまで、約250年間存続したことが判明している。
導水施設の性格については、天皇祭祀に関連するとの説が出されている。
2004年9月に亀形石造物などが国史跡に追加指定され、、名称も「史跡酒船石」から「史跡酒船石遺跡」に改められた。
近鉄橿原神宮前駅からバスで万葉文化館西口下車、徒歩3分。奈良県立万葉文化館の駐車場が利用できる。
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