堺伝統産業会館は、堺市堺区材木町西にある堺の伝統産業を一堂に集めて紹介する施設である。
堺刃物伝統産業会館をリニューアルして、平成23年10月にオープンした。
堺音頭の中では、「ものの初めはなんでも堺」とうたわれ、生活に根ざした多くの伝統産業が生まれている。
特に刃物は、16世紀後半ポルトガルから伝来した「たばこ」の普及により「煙草包丁」が作られるようになり、鉄砲鍛冶の技術も加わり、徳川幕府により「堺極」の品質保証の刻印で認定され、堺刃物が全国に広まっていった。
会館1階の「匠のひろば」では、刃物、線香、注染和晒、緞通、昆布、自転車、和菓子などの展示があり、実演や、体験なども実施されている。
2階の「堺刃物ミュージアム」では、「堺打刃物」の工程見本や、珍しい刃物が展示されている。
工程や歴史を見学した後、1階の「堺いち」で、名産品の実物を見て購入できる。インターネットでは「イーモール堺」で紹介されている。
阪堺電気軌道阪堺線妙国寺前下車徒歩3分、南海電鉄南海線堺駅から徒歩10分。