三寶寺

金映山 妙護国院 三寶寺(さんぼうじ)は、京都市右京区鳴滝松本町にある日蓮宗の寺院である。
周山街道北の白砂山(しらすなやま)の中腹にある。
江戸時代初期の寛永5年(1628)に、右大臣 今出川(菊亭)経季(つねすえ)と中納言 今城(中山)為尚(ためひさ)が後水尾上皇の内旨を受け、日護(にちご)上人を開山として創建した。
以降、両家の菩提寺として繁栄し、最盛期には12の塔頭を有し、千宗旦(せんのそうたん)の弟子 山田宗徧(そうへん)も塔頭の涼池院(りょうちいん)で茶道の研究に努めた。
本堂には釈迦如来像、千体佛堂には六尺坐像の釈迦佛と三寸立像の釈迦佛千体が安置され、ともに日護上人の作と伝えられている。
妙見堂には、開山日護上人自作の北辰妙見大菩薩が祀られており、「鳴滝の妙見さん」と呼ばれ、願いが叶うことから「満願妙見宮」と親しまれている。
本堂脇の桜は、京都御所の旧今出川邸から移植したもので、余りの美しさに帝が車を返したことから「車返しの桜」といわれ、その名のとおり毎年美しい花を咲かせている。
境内には、仁孝天皇の皇子 常寂光院の墓がある。
また妙見宮に登る階段横には、豊臣秀頼、国松丸、淀君の三方の供養塔がある。
この塔を摩(な)でさすれば良縁を得、早く縁づくことができると言われることから、縁結びの塔と呼ばれている。
京都市バス三宝寺下車、徒歩5分。参拝者用の駐車場がある。



TOP PAGE  観光カレンダー
TOP PAGE  观光最佳时期(旅游日历)