三軒茶屋跡は、和歌山県田辺市本宮町の熊野古道にある。
ここは、高野山へ向かう小辺路(果無街道)と中辺路の分岐点で、昔は三軒の茶屋が営業していた。
熊野本宮大社参拝のあと、ここを通り八木尾、果無峠、三浦峠、伯母子峠、水が峰峠の果無街道を経て高野山へ向かう参詣者も多かったといわれ、中辺路銀座と呼ばれるほどの賑わいをみせていた。
現在は、休憩所が整備されており、休憩所の建物前に、「右かうや十九り半 左きみい寺三十一り半」の振分石がある。
元和五年(1619年)水野重仲が新宮領主となり、かつての御幸道を改修した。
また九鬼ケ口関所の門が模式的に復元されている。
JR紀勢本線新宮駅からバスで熊野本宮大社経由平岩口下車、徒歩15分。