赤松院

赤松院は、和歌山県高野町高野山の蓮華谷にある。
寺伝によると、平安時代中期の延長元年(923年)に、聖快阿闍梨によって開基され、寛治年間(1087‐94年)に興昭が中興して山本坊と号したという。
元弘3年(1333年)大塔宮護良親王が当寺に遁れ賊徒が乱入した際、快経祐僧都が御難を救ったことがあり、後に赤松則祐、村上義光らが大塔宮を守護するため来院した。
その縁で赤松氏が修造して菩提所とし、以降赤松院と改号し、播磨国多可、賀茂の二郡を寺領とした。
江戸時代には、筑後久留米の有馬氏、肥後の細川氏の菩提所ともなっていた。
本尊は、赤松氏寄進の十一面観音菩薩である。
約二千坪の回遊式の庭園があり、左甚五郎作と伝わる、「木彫乃虎」を所蔵している。
また、山門には、高野山の宿坊では唯一といわれる阿吽の仁王像が安置されている。
南海高野線高野山駅からバスで奥の院口下車、徒歩3分。参拝者用の駐車場がある。


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