石造五輪卒塔婆群

石造五輪卒塔婆群は、和歌山県かつらぎ町の丹生都比売神社東隅にある史跡である。
和歌山県の文化財に指定されている。
鎌倉時代末期(1293年)から南北朝時代(1336年)に、大峰修験者(山伏)がこの地で修法して建てたもので、神仏習合を示すものである。
元は神社輪橋を渡った所に建っていたが、明治維新の神仏分離により現在地に移された。
その東には、光明真言曼荼羅碑が建っている。
寛文2年(1662年)建立で、正面の円形部分に下から時計の針回りに梵字で光明真言が刻まれている。
この頃から光明真言講が形成され、この形の碑が建てられるようになった。
脇の宿石厨子は、内部に葛城修験の本尊「役の行者」の石像が安置されている。
葛城修験は、毎年4月7日に丹生明神の神体を山伏の笈に移し、脇の宿にこもり、5月4日かつらぎ町天野を出発して、加太から大和二上山まで28宿49院を巡って、6月18日に神体を神社に還す神選祭まで修行を行うものである。
JR和歌山線笠田駅からコミュニティバスで丹生都比売神社下車。



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