泉州熊取 根来家供養塔

泉州熊取 根来家供養塔は、和歌山県高野山奥の院29町石西にある。
墓所に3基並んだ五輪塔の内、向かって左側(一の橋側)は、根来盛重供養塔である。
地輪には、次のように刻されている。
生國泉州日根郡熊取□
藤原真八根來右京進
(梵字)祥巖紹雲
    大禅定門
孝子根耒出雲守爲入
寛永十八辛巳七月九日

根来盛重(1556-1641)は、旗本根来氏の祖である。
和泉熊取谷の郷氏 中左近の子として生まれ、同郷の霜盛勝の養子となった。
小佐次、大納言坊、右京進(右京進藤原盛重)などの別名がある。
根来寺の成真院の僧侶となった。
豊臣秀吉の根来攻めの際、盛重は根来法師を引き連れて徳川家康を頼り、還俗して根来氏を称した。
関ヶ原の戦いなどにも参戦し、元和8年(1622)和泉国の代官となった。
寛永2年(1625)大和宇智郡などに知行所を授かり旗本なっている。
大阪市中央区の法雲寺(臨済宗妙心寺派)に墓所がある。



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